
脱毛は毛周期に合わせて施術する必要があります。その毛周期とはいったい何なのでしょうか。
この記事では、毛周期とはそもそも何なのか、なぜ毛周期に合わせて脱毛しなければならないかを知ることができます。
そもそも、毛周期ってなに?脱毛と毛周期の関係性を紹介
毛周期とは、毛が生えて抜ける循環リズムのことを言います。
体に生えているすべての毛は毛周期に沿って生えたり抜けたりしているのです。
脱毛は毛周期と大きな関係があります。
施術時においては、毛周期の中でも一回の施術で脱毛効果があるのは生えている毛全体の約10~15%程度です。
その約10~15%程度の毛を脱毛した後に、また新しく生え変わった毛に対して施術を繰り返すことで、毛全体を脱毛できるのです。
今から具体的に説明しますので、ご覧になっていただけると嬉しいです!
毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3段階がある
毛周期は、
- 成長期
- 退行期
- 休止期
のおおきく3つの時期にわけることができます。
体に生えているすべての毛は、成長期、退行期、休止期のどれかの段階にあり、どの毛がどの段階にあるかは全くバラバラになります。
毛が成長して、どんどん伸びるのは「成長期」
成長期の毛は、皮膚に生えている一番元気な毛のことです。
成長期の毛の特徴は、毛根にある毛乳頭から栄養を得て毛が成長している、つまり毛が伸びている状態ということになります。
皮膚の下で育っている毛のことを成長前期、皮膚の表面に出てきている状態を成長後期と呼びます。
毛の成長が終わり、抜けやすくなるのが「退行期」
退行期の毛は、毛が成長しきった状態のことをいい、抜け落ちるのを待つ時期です。
成長期に毛に栄養を与えていた毛乳頭との結合が徐々に弱くなっていて、毛を引っ張ると抜けやすくなっているのが特徴です。
「シャワーをしているときや、寝ているあいだに毛が抜けることがあるよね。それは退行期の毛だよ。」
毛が抜けて、次に毛が生えるのを待つのが「休止期」
休止期は、毛の寿命が終わり、毛が毛乳頭から完全に切り離されて抜け落ちてしまう時期です。
この時期は、皮ふの下に隠れて見えない成長期の毛が生えるための準備期間です。
休止期の毛が抜け落ちた後、また同じ毛穴から新しい成長期の毛が生え始めます。
髭脱毛は1か月半~2か月間隔で受けよう
髭脱毛は、1か月半~2か月ごとに受けるのが最適だと言われています。
なぜ脱毛には一定の間隔をあけることが必要なのでしょうか。
その理由を詳しく見ていきましょう。
脱毛に効果的なのは成長期だけ!
医療レーザー脱毛は、毛根にあるメラニン色素(黒色)にレーザーを照射し、毛根を焼いて発毛機能を破壊するものです。
なかでも成長期の毛はメラニン色素を一番多く含んでいるので、レーザーが毛に反応しやすく毛根へ効果的なダメージを与えられます。
一方で退行期や休止期の毛はメラニン色素をあまり含んでいないので、レーザーが毛に反応しにくく毛根へのダメージが少ないです。
上で言った、一回の施術で脱毛効果がある毛全体の約15~20%程度が成長期の毛ということです。
脱毛は一回では終わらない!脱毛完了には最低でも5回は必要です
体に生えているすべての毛は、表面に出ている毛(成長期・退行期)と皮膚の中に眠っている毛(休止期)があります。
下の表をご覧ください。
毛の部位別成長期の割合 | |
---|---|
部位 | 成長期の割合 |
髪の毛 | 約85% |
髭 | 約50~70% |
陰部 | 約30% |
ワキ毛 | 約30% |
胸毛 | 約20% |
腕毛 | 約20% |
すね毛 | 約20% |
髭の場合、成長期の割合が50~70%と高いですが、十分に効果が出るのは成長後期の毛です。そのため一回の脱毛で効果があるのは、個人差はありますが成長期の割合の半分である約25~35%になります。
また、髭は密度が濃いため、一度の照射でたくさんの毛穴に当てるのでヤケドのリスクがあります。そのため、ヤケドをしないようレーザーの照射レベルを落としながら施術するため、成長後期すべての毛を脱毛することはできないのです。
よって、髭の場合、一回の施術で脱毛できる割合は髭全体の15~20%ほどとなるでしょう。
部位によって毛周期は違う!毛周期と脱毛ペースの目安を比較
部位 | 適切な間隔 | 毛周期 | 医療脱毛の目安回数 | |
自己処理がほぼない | ツルツルの状態 | |||
髭 | 1か月半~2か月 | 半年~1年 | 5~8回 | 8~15回 |
陰部 | 1か月半~2か月 | 1~2か月 | 5~8回 | 8~13回 |
ワキ | 2~3か月 | 2~3か月 | 5~7回 | 8~12回 |
胸毛 | 2か月 | 2~3か月 | 6~8回 | 10~14回 |
腕毛 | 2か月 | 3~4か月 | 6~8回 | 10~14回 |
すね毛 | 1か月半~2か月 | 1~2か月 | 4~6回 | 8~10回 |
部位別で毛周期が違うため、適切な間隔や回数が違います。ただし、体質などにより個人差はあります。
また、目指している脱毛の程度によって目安回数が違います。
それぞれを比較してみましたのでご覧になってください。
詳しくはこちら
髭脱毛は2か月おきが最適だが、髭の毛周期が2か月なわけではない
髭の毛周期は半年から1年と、長い期間をかけて生え変わります。
そのため、髭は髪の毛と同じく長い期間伸び続けるので、半年もかければかなり長くなりますよね。
本来、脱毛は部位ごとの毛周期の生え変わりの時期に合わせて施術を行います。
ですが、髭は他の部位と違って毛周期が長いため、他の部位のように毛周期に合わせたペースで脱毛をするわけではないんです。
ではなぜ髭脱毛においても2か月ごとが適切といわれているのでしょうか。
その理由を説明します。
肌のダメージが回復するための時間が必要だから
医療レーザー脱毛は肌にかなり大きなダメージを与えます。
前回の施術から期間をあけずにレーザーを照射してしまうと、肌のバリア機能が低下しているため肌トラブルの原因となってしまうのです。
よって、肌のダメージを回復するために2か月必要になるのです。
照射後抜け落ちた毛が生え揃ってから施術したほうが効率がいいから
医療レーザー脱毛を行うと、施術後1~2週間ほどで施術した部位の毛が抜け落ちていきます。
脱毛を効率よく行うためには、抜けた毛穴から次の成長期の毛が生え揃ってから脱毛するほうが効率がいいです。
よって、毛が生え揃うために2か月が必要になるのです。
脱毛中の4つのNG行為|ムダ打ちになってしまう行動とは
毛周期に合わせて脱毛しているのにNG行為をすると毛周期が崩れたり、脱毛を断られることがあるので注意が必要です。
毛周期を無視した脱毛は効果がない
毛周期を無視して脱毛をしても、抜ける毛は成長期の毛のみなので効果がありません。
効率よく脱毛を行うためにも、それぞれの部位に合ったペースで脱毛をしましょう。
毛抜き処理は毛の根本から毛乳頭がとれて毛周期が崩れる
毛抜き処理をしてしまうと毛乳頭が引きちぎれ、毛周期を狂わせてしまいます。
毛周期が狂ったことで、スケジュール通りの脱毛が出来なくなるので、絶対に毛抜き処理はやめましょう。
日焼けすると効率よく脱毛できない
日焼けした肌で脱毛すると、肌に含まれているメラニン色素にレーザーが反応してしまい、ヤケドのリスクが高まります。
クリニック側が肌ダメージを考慮して脱毛を断られてしまうと、成長期に脱毛が出来ません。
効率よく脱毛するためにも、日焼け止めや帽子などで日差しからからだを守るなどの対策をしましょう。
肌が乾燥していると脱毛できない
肌が乾燥していると、毛のう炎などの肌荒れの原因になり、脱毛を断られたり、肌荒れ箇所を避けて脱毛したりする可能性があります。
せっかく2ヶ月も待ったのにムダ打ちになったら損した気持ちになりますよね。
そうならないためには、乾燥から肌を守るために保湿ケアが必要になります。
市販の保湿クリームなどで大丈夫なので、脱毛期間中は特に施術部位の乾燥に気を付けましょう。
【まとめとオススメクリニック】毛周期を把握して効率よく脱毛しよう!
- 毛が生えて抜ける循環リズムのことを言う
- 「成長期」「退行期」「休止期」の3つの時期がある
- 脱毛には「成長期」の毛にしか効果がないため、一回の施術では終わらない
- 脱毛は、毛の生え変わりに合わせて施術を行うため、1年はかかる
毛周期は脱毛をするのに知っておくべき知識ですので、この記事であなたが学べたのなら嬉しいです。
あなたがもし脱毛をしたいなら、毛周期を考えて効率よく脱毛しましょう。